Humankind 希望の歴史
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上巻目次
序章 第二次大戦下、人々はどう行動したか
第1章 あたらしい現実主義
第3章 ホモ・パピーの台頭
第4章 マーシャル大佐と銃を撃たない兵士たち
第5章 文明の呪い
第9章 キティの死
下巻目次
第10章 共感はいかにして人の目を塞ぐか
第11章 権力はいかにして腐敗するか
第12章 啓蒙主義が取り違えたもの
第13章 内なるモチベーションの力
第14章 ホモ・ルーデンス
第15章 民主主義は、こんなふうに見える
第16章 テロリストとお茶を飲む
第17章 憎しみ、不正、偏見を防ぐ最善策
第18章 兵士が塹壕から出るとき
上巻
センセーショナルな結果ありきで実験を行い、欲しいデータが得られるように誘導・再実験を繰り返す手法
ただ、この本が主張している内容もどれほど正しいのかは分からない・・・
両方の情報ソースを自分の目で確かめない限り、第3者の意見を経由した情報はどこかで変化している可能性がある
平和で退屈な結果よりも、凄惨で怖い結果の方が印象に残る
序章の第二次大戦下で攻撃を受けた国の人々の士気が想定より下がらなかったエピソードは、2022年のロシア・ウクライナ危機でも同様の現象が起きたと思う 実際に無人島に取り残された6人の少年の記録では、1年以上友好的にコミュニティを築けたらしい
現実の観測サンプル=1の範囲では、蝿の王のような展開にはならなかった
ルソーによる、私有財産の発明について述べた一節 p73
杭や溝で、ある土地に囲いをして、「これは俺のものだ」と言うことを思いつき、人々がそれを信じるほどおめでたいことに気づいた人こそ、文明社会の真の創設者だった。杭を引き抜き、あるいは溝を埋めながら、「こんなペテン師の言うことを聞くんじゃない。大地の恵みは万人のものであり、大地は誰のものでもない。それを忘れたら、あなたたちは破滅する」と同胞に向かって叫ぶ人がいたら、どれほど多くの犯罪や戦争、殺人、不幸、恐怖を、避けることができただろう。
同僚間での対立が促進されてしまう
戦争の兵士たちの多くは発砲をためらい、敵に向けて撃ててないという主張
現在主流になっている考えや理論に対し、反例を挙げることで「そうではない」という主張がメインの本だと感じた
開かれた態度としての懐疑として、主流の考えを無批判に受け入れるのではなく、反例を挙げたり理論を組み立てている素材の不備を指摘するのは大事 退屈過ぎてつまらない内容なため、メディアを通して広がっていない
ここ、人類の弱点
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下巻
ブライアン・ヘアの言葉
「わたしたちを最も親切な種にしているメカニズムは、同時にわたしたちを地球上で最も残酷な種にしている」
ナチスドイツ軍の戦うモチベーションは、仲間のためだったという説 p32
「わたしは共感を良いこととは思わない」
ブルームは冗談を言っているのではない。彼によると、共感は、世界を照らす情け深い太陽ではない。それはスポットライトだ。サーチライトなのだ。共感は、あなたの人生に関わりのある特定の人や集団だけに光をあてる。そして、あなたは、その光に照らされた人や集団の感情を吸い取るのに忙しくなり、世界の他の部分が見えなくなる。
「いいね!」は一瞬の光を灯してくれるマッチの光
その「いいね!」の光を点火してくれなかった人を敵とみなしてしまう共感の罠
だからこそ、質問から始めること、もっとたくさん質問することを推奨する
たまに裏切られたり失望することはあるかもしれないが、最初から疑ってかかるとゴーレム効果の罠にハマってしまう hr.icon
総じて
人間は利己的であり、本質的に残酷だという冷笑主義への傾きが減った